Web制作のフリーランスとして独立して安定させたい・・・
Web制作を始めた人には、フリーランスとしての働き方に憧れを持って始めた人が多いと思います。
収入が安定しないフリーランスに挑戦するなら、月30万以上は稼げるようになりたいものです。
私はWeb制作フリーランスとして2020年4月に未経験から独立しましたが、始めの3ヶ月くらいまでは月10万程度しか稼げずなかなか安定しませんでしたが、4ヶ月目以降から安定して30万以上稼げるようになりました。
2021年1月も60万近い受注額になったので7ヶ月継続して30万以上稼げてるよ!
ここには際立って特出した技術や知識があるわけではなく、基本的なWeb制作の知識を身につければ誰にでも再現可能な方法をとっていました。
今回は僕が安定して毎月30万以上稼げるようになった方法をロードマップとして紹介するよ!
基本的なWeb制作を勉強する
まずはWeb制作で案件をこなせるための基本的な能力を身に付けましょう。
今回は最終的にはエンドクライアントも制作会社も、どちらのクライアントの案件もこなせるようになっておきたいので必要な内容としては以下の通り。
- HTML/CSS
- Sass
- JavaScriptの基礎
- jQuery
- デザインデータからのコーディング
- PHPの基礎
- WordPressでオリジナルテーマ作成
- サーバー/ドメイン等の知識
- FTPツールの知識
WordPressまで無料で学べる学習ロードマップを作成したから参考にしてね!
完全未経験から始めて3ヶ月で学べるWeb制作独学学習ロードマップ
ロードマップを読むのが面倒な人のためにそれぞれの項目をざっくりとまとめるよ。
HTML/CSS
Progateやドットインストールなどを用いてHTMLとCSSを適切に用いたサイト制作ができるようになりましょう。
1から書籍で勉強したい場合は以下のような書籍が最初の導入にはお勧めです。
少しレベルは高いですが、CSS設計を詳しく学びたい場合は以下の書籍がお勧めです。
Sass
SassはCSSを使用しやすく、管理しやすくしてくれるものになります。
導入に少し障壁がありますが、その導入の手間を打ち消すほどに後の利便性が高く、規模の大きなサイト制作では確実に使用しないと大変なことになるので使えるようにしましょう。
Sassを実務レベルに学べる書籍は以下がお勧めです。
また、Sassを用いたコーディングの練習として、デザインカンプからの簡単な構築を行っておきましょう。
ロードマップで配布している無料のデザインカンプを載せておきますので練習してみましょう。
JavaScriptの基礎
JavaScriptはできることが多すぎて、ここで挫折する人が多いですが、Web制作の領域においては基礎を学ぶ程度でいいでしょう。
学習項目は以下の通り
- 基本的な記述方法を知る
- 変数の仕組みを知る
- if文・while文・foreach文を使えるようになる
- 関数を使えるようになる
- イベント処理を覚える
jQuery
jQeuryはJavaScriptのライブラリで、簡単にJavaScriptの記述できるようにしたものです。
Webサイトのよく出てくる動きを実装するのに必須な技術で、詳しいJSの知識がなくても取り扱えます。
Webサイトでよく使うjQueryを勉強したい方のお勧めは以下の書籍です。
jQueryを用いて実装できる頻出なWebサイトの動きを練習できるデザインカンプをロードマップで無料配布しています。
こちらも練習して見てコードのストックを持っておきましょう。
デザインデータからのコーディング
実際の案件では、デザインをデザインカンプと言われるデータにしたものをコーディングし、Web上で閲覧可能な状態にする必要があります。
いくつかデザインカンプを配布してきましたが、実案件で使用するデザインデータはAdobe製品の『Photoshop』『Illustrator』『XD』であることが多いです。
XDのデザインカンプからのコーディングの力試しがしたい方はこちらをご利用ください。
PHPの基礎
この後学習するWordPressはこのPHPという言語で動いているため、PHPも基礎の部分を学習しましょう。
JS同様挫折する方が多いと思いますが、本当に基礎の部分で十分です。
学習項目は以下の通り
- 基本的な記述方法を知る
- 変数の仕組みを知る
- 配列・連想配列を知る
- if文・while文・foreach文を使えるようになる
- 関数を使えるようになる
- ファイル分割を学ぶ
- セキュリティ対策を学ぶ
WordPressを扱うためにPHPを学ぶ場合のおすすめの教材はこちらです。
WordPressでオリジナルテーマ作成
WordPressまでできるようになると受注できる案件数も大幅に増え、エンドクライアントにも需要が大きく広がります。
オリジナルテーマが作成できるようになるまでには、それなりの学習時間とコストがかかることは覚悟したほうがいいです。
ロードマップでもWordPressオリジナルテーマ開発用の無料のデザインカンプと、構築の手順を簡単に解説した記事を載せておりますので参考にしてください。
WordPressで実践的なコーポレートサイトをオリジナルテーマで作成する手順を学べる書籍としては以下がお勧めです。
サーバー/ドメイン等の知識
案件の納品方法のもっとも多いものがサーバーにアップするものになります。
自身の制作実績やポートフォリオなどを実際にサーバーにアップして、その方法や勝手を理解しておく必要があります。必ずレンタルサーバーの契約をして、サイトを公開できる準備をしておきましょう。
レンタルサーバーは『エックスサーバー』『お名前.comサーバー』『ロリポップ』が主流で取り扱いに関する情報も多く、コストパフォーマンスを考慮しても一押しになりますのでまだサーバーを契約していない方は以下を参考にしてください。
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また、独自ドメインの取得は『お名前.com』を利用するのがもっともメジャーです。
FTPツールの知識
サイトをサーバーにアップする際にはFTPソフトを扱ってファイルをアップロードする必要があります。
『Cyberduck』や『FileZilla』などのFTPソフトをインストールして、前項で契約した自身のレンタルサーバーに接続し、サイトをアップロードする流れを把握しておきましょう。
ポートフォリオを作成する
案件をこなすのに十分な学習を行ったら自分の能力や制作実績を証明できる名刺的な存在になるポートフォリオを作成しましょう。
このポートフォリオを持って営業をかけてることになるのですが、自らの能力を証明できるものはこれしかないのでここは拘って作りましょう。
仮に自分がWeb制作を制作会社にお願いするとなった時、自社サイトがダサい会社にお願いしたいと思うでしょうか。
コーディングの外注一つとっても同じことなのでポートフォリオは力を入れましょう。
デザインに自身がないならデザインにはお金をかけてしまってもいいと思うよー
制作するポートフォリオのポイント
僕が実際に制作会社に営業をかけてポートフォリオについていただいたフィードバックを基に、ポートフォリオ内に入れるといいと思う機能やポイントをまとめると以下になります。
私の方で、上記のような条件を満たすWP対応のオリジナルポートフォリオ作成用のデザインカンプを作成しました。
制作会社営業の成功率を高めたい方は是非挑戦して見てください。
営業をかける
ポートフォリオまで準備が整ったらついに営業をかけていきましょう。
ここで最初に営業をかける営業先にのおすすめは『クラウドソーシング』と『制作会社』になります。
そして明確にどんな案件に狙いをつけるかもここで決めておきましょう。
クラウドソーシング案件の狙い
クラウドソーシングでは『LP制作』など、案件の手離れが早く、のちのち自分の実績にできる案件を狙いましょう。
ただしクラウドソーシングは注意が必要で、かなり競争率も高く、価格帯もかなり低く消耗しやすい案件が多く散見しております。
また、評価制度のため、新規参入者が簡単に制約できるものでもありません。
後の実績作りと割り切って安く受ける覚悟をすることも大事かもしれません。
また、安めの価格帯でいつまでも勝負していてはいつまで経っても安定して月30万以上稼ぎ出すのは難しいため、このプラットフォームには長いことい続けないよう、手離れのいい案件を数件こなして実績にすることを目標にしましょう。
ちなみに僕は初案件はクラウドソーシング絡みだったけどそれ以降は利用してないよ。
制作会社案件の狙い
制作会社では『コーディング案件』や『保守・管理案件』を狙いましょう。
コーディング案件は、クラウドソーシングで書いたのと同じで、手離れのいい比較的簡単な案件を数多くこなすのが最初は吉でしょう。
簡単なコーディング案件だったら、実績があまりない最初の頃でもお願いしてもらえる可能性が高いので、自信を持って提案できるよう、コーディングの練習や実績は作っておきましょう。
個人的に強くお勧めするのは保守・管理案件です。
こちらは契約を結んだ制作会社次第ではありますが、時給や日給などで契約して、その制作会社が管理しているサイトの修正や変更を行うものです。
案件ごとの報酬ではないので、毎月安定して収入が入るので、駆け出しフリーランスにも制作会社にも嬉しい案件です。
僕は2社からお願いされてたけど時給2000円と日給1万円で契約できて最初の頃は本当に助けられたよ!
制作会社への営業については別の記事でまとめていますのでそちらも参考にして営業をかけてみてください。
ちなみに、独立直後の実績があまりない状態でいきなり大きめの案件を任されることはあまりないかもですが、もしも大きめの案件をお願いされそうだったら本当に自分にこなせるか吟味して、時には断る勇気を持つことも大切です。
大見得切って難しい案件を受けてしまって、結局こなせなかったらその企業との繋がりはおしまいです。
この先大事になってくるのは継続的に仕事を依頼される関係性作りなので、無理ならできないと言ってしまってOKです。
このことについては次で解説するよ。
実績と関係性を築く
営業をかけてそれなりに案件をお願いされるようになってきたら一度案件に集中しましょう。
制作会社と仕事をする基本的な流れは別記事にまとめてあるから参考にしてね!
継続案件のメリット
クラウドソーシング系の案件は単発の可能性が高いですが、制作会社案件の場合は高確率でいい仕事をこなせば継続的に案件の依頼をもらえるようになります。
継続的に同じ制作者にお願いすることは制作会社側にもメリットがあります。
制作会社側のメリット
- その人の仕事ぶりを理解できている
- その人の技術レベルを理解できている
- 新たな外注先を探す手間が省ける
- 新たな同様の営業の話を聞く時間を省ける
- コミュニケーションの基盤が築けている
制作会社側にも継続的にお願いするメリットがあることを理解して業務に当たろうね。
新たな外注先を作ることは、制作会社側にとって主に『時間のコスト浪費』と『人間的・技術的不安』を生み出すことになるので、確実に信頼できる外注先に継続的にお願いする方がメリットは大きいのです。
なので実は一度関係性を築ければ継続で案件をもらうのは比較的簡単です。
僕も10社以上の制作会社と関わってるけど、継続でお願いされた会社は7社以上あるよ。
フリーランス側のメリット
こちらは言わずもがなですが、新たな営業先を探す必要なく、仕事の依頼を定期的にくれるクライアントができることは大きな強みで、この関係性を築けた制作会社の数が多ければ多いほど安定的に月30万以上稼ぎ出すことが可能になります。
てことで『継続関係をもらえる関係性の構築』を念頭に仕事に当たろうね!
継続案件をもらう信頼関係の築き方
継続案件をもらえる関係性を築くには、先ほど書き出した『制作会社側のメリット』を抑えて、実行できるようにしておけばOKです。
制作会社にメリットを確実に感じてもらうためには以下のことを満たせればいいと言うことになります。
- 真面目で丁寧な仕事ぶり
- できること・できないこと・得意なことが明瞭
- 明瞭で安定した価格感の提示
- 迅速で丁寧なコミュニケーション
これらもまとめると、『時間のロスが少ない』『人間的・技術的に信頼できる』人間であることが大事なので、それらをアピールできる仕事ぶりを意識しましょう。
そのために僕が意識してたことは下のような感じだよ。
- 即レス/即対応
- 適切な報/連/相
- こまめな進捗報告
- 指定の納期の前に納品
- こちらからも積極的に提案
- 見積もりを項目ごとに細分化
- 箇条書きなどを用いて読みやすい文章
正直受けた仕事を完遂仕切らず飛んでしまうフリーランスもいるくらいなので基本的なビジネスマナーを守り、誠実に対応すれば信頼を勝ち取るのはそこまで難しくないです。
強気な営業・提案を行う
継続的に依頼をもらえる関係性がいくつか作れたら再び営業に戻りましょう。
今度の営業の狙い目は『制作会社』『Webマーケ/コンサル会社』『エンドクライアント』になります。
またこの営業フェーズでは前回よりも高単価で提案するよう価格表を改訂しておきましょう。
制作会社案件の狙い
これまでの実績や経験、新たにできるようになったことを武器に規模の大きめな高単価案件を狙いましょう。
狙いとしては『コーディング&WordPress構築案件』や『コーポレートサイト制作案件』などです。
この時の提案金額もこれまでの金額より高めを提示してみましょう。
金額を高めに設定して提案するのは勇気のいることだと思います。
ですが、これまでの継続案件をもらえる繋がりがあるので、この新規営業先がダメだったとしてもマイナスは全くないので、自信を持って自分の欲しい額を提示しましょう。
ここでこれまで築き上げてきた関係性が心理的アドバンテージに働くと言うことだ!
Webマーケ/コンサル会社案件の狙い
Webマーケ会社やWebコンサル会社は、大きな企業などのWeb案件をとってきて、マーケティングやコンサルティングをメインに行っているので、制作部分は外注しているケースが多いです。
また、会社によっては大手の案件を抱えていたりするので、制作会社が持っている案件よりも予算規模が大きい場合が多いです。
エンドも予算規模が大きければ相場の感覚も異なるので、高めの金額設定でもあっさり通ったりするよ。
これまでの実績を提示して、まるっと制作を任せられる実力を証明しましょう。
エンドクライアント案件の狙い
エンドクライアントは狙う業種によってWebに割ける価格感が大きく変わりそうですが、直受けであれば制作会社やマーケ会社等のマージンが発生しないので、制作費を全て得られるメリットがあるので高単価になりやすいです。
また、提案の手法によっては、管理費用やその他運用費用などの付加価値も提案できるので、価格を自分で作っていけるのが高単価に繋がりやすいメリットです。
エンドなどまるっと請負う依頼は制作以外の知識が必要になったりするので、提案は慎重に、相手の企業のメリットを提示できるようにしてから挑戦しようね!
エンドクライアント等の注意
エンドクライアント案件や、コンサル会社からまるっと制作をお願いされるような案件は制作会社が間に入っていないため、制作以外の面でトラブルが発生しやすいです。
Webサイトを公開するまでの流れ全てやWeb全般の知識などを身に付けてトラブルが発生しないような状態になってから案件を取りにいきましょう。
中途半端な知識で挑むと炎上しがちで、裁判沙汰になることもあったりするので注意が必要だよ。
まとめ
今回はWeb制作フリーランスとして独立して月30万以上安定して稼ぐためのロードマップを紹介しました。
まとめると以下のようになります。
- 基本的なWeb制作スキルを学ぼう
- 学んだスキルを活かしたポートフォリオを作成しよう
- クラウドソーシングや制作会社に営業して実績と信頼を築こう
- 継続案件をもらえる関係性を築けたらさらに高単価な案件を狙おう
確かにこれなら僕にも再現できそうだ!
念頭に置いておくべきことは安定するには時間がかかること!粘り強く自分を信じて頑張ろう!